ドメイン移管とは?流れや注意点・サーバー移転との違いを解説
「制作会社を変更したい」
「現在のドメイン管理会社がよく分からない」
「ドメインやサーバーの契約状況を整理したい」
そんな時に必要になるのが「ドメイン移管」と呼ばれる作業です。
ただ、実際のドメイン移管では、
- サーバー移転
- メール設定
- WordPress移行
- ネームサーバー設定
なども関係してくるので、内容が複雑になりやすい作業でもあります。
特に、長年ホームページを運営している場合は、
- どこのドメイン管理会社と契約しているか分からない
- 制作会社へ任せたままになっている
- ログイン情報が見つからない
- メール設定を誰が行ったか分からない
といった状態になっていることも多いと思います。
そのため、ドメイン移管では単に移管作業を行うだけでなく、「現在の管理状況を整理すること」も非常に重要になります。
この記事では、ドメイン移管の基本的な流れや注意点、サーバー移転との違い、管理整理の重要性について分かりやすく解説します。
ドメイン移管とは?
ドメイン移管とは、
現在ドメインを管理している会社から、別の会社へ管理先を変更することです。
例えば、
- 今の制作会社から別の制作会社へ変更したい
- サーバーを変更したい
- サーバーやドメイン管理をまとめたい
といったケースで行われます。
ドメインを移動する、と聞くと、ホームページ自体が消えてしまいそうに感じるかもしれませんが、基本的にはドメインの管理会社を変更する作業です。
正しく行えば、ホームページが突然消えるわけではありません。
ただし、設定を間違えると、
- メールが使えなくなる
- メールが消えてしまった!
- ホームページが表示されない!
といったトラブルが起きることもあるため、事前確認が非常に重要です。
ドメイン移管の料金について
ドメイン移管では、移管先サービス側で費用が発生します。
多くの場合は、
「ドメイン更新1年分」
として請求されます。
そのため、
「移管手数料」というより、
「更新費用を含めた移管費用」
というイメージに近くなります。
具体的に言えば、ドメインの更新が半年後だった場合、ドメイン移管料金を支払うことで更新期間が1年延長され、料金の請求は1年半後となります。
ただし、この移管費用には注意点があります。
ドメインを更新してから45日以内、またはドメインを取得してから60日以内、ドメインを移管してから60日以内に移管する場合はドメイン更新1年分の料金が発生しますが、更新期間が延長されません。
また、「.jp」(ドットジェイピー)に関しては一部のドメイン管理会社では移管をそもそも取り扱っていない、ドメイン更新1年分の料金が発生しますが、期間が延長されない、といった制限がある場合があります。
詳細な料金はドメイン種類(.com / .jp など)やサービス会社によって異なるため、事前確認が必須です。
ドメイン移管とサーバー移転の違い
ドメイン移管と似た言葉に「サーバー移転」があります。
似たような言葉であるため慣れない方からすれば違いが全く分かりませんよね?
簡単に言うと、
- ドメイン移管
→ ドメインを管理している会社を変更する作業 - サーバー移転
→ ホームページデータを別のサーバーへ移す作業
という違いがあります。
ようするにドメインを管理している会社を違う会社に変更するのか、サーバーを変更するのか、という違いになります。
例えば、
- ドメインはそのまま
- ホームページだけ別サーバーへ移す
というケースもありますし、
- 制作会社変更にあわせて
- ドメイン移管
- サーバー移転
を同時に行うケースもあります。
また、メール設定はサーバー側に関係していることも多いため、移転内容によってはメール設定確認も必要になります。
ドメインの移管もサーバーの移転も行うことは全く異なりますが確認する箇所はほぼ同じため、混同しやすい作業です。
そのため、ドメインなのかサーバーなのか、どちらを変更する作業か、を整理しながら進めることが大切です。
ドメイン移管を行うメリット
ドメイン移管は、管理しやすさや運用面の改善につながります。
例えば、
- 管理画面を分かりやすくしたい
- サーバーとドメインをまとめて管理したい
- 制作会社変更にあわせて整理したい
- 更新料金を見直したい
といった理由でドメイン移管を行います。
ドメインの更新料金は実は管理会社によって料金が異なります。
複数のドメインを所持している場合は更新料金の安い管理会社にまとめて移管すればコストを下げることが出来ます。
例えば、各ドメイン管理会社では様々なキャンペーンを行っています。
例えば、お名前ドットコム様ではドメイン移管料金のキャッシュバックキャンペーン、エックスサーバー様では一部のドメインの更新費用を永年0円にするといったキャンペーンがあります。
ただ、これらのキャンペーンは大抵その管理会社にてサーバーを利用すると言った条件が必要なので場合によってはドメイン移管だけでなくサーバーも移転する必要があります。
また、現在の制作会社がドメインを管理している場合、自分で管理できる状態に変更したいという理由で移管を行う場合もあります。
ドメイン管理を整理しておくことで、
- 契約状況が分かりやすくなる
- 更新忘れを防ぎやすくなる
- 制作会社変更時に対応しやすくなる
といったメリットがあります。
ドメイン移管が分かりにくくなりやすい理由
ドメイン移管が難しく感じやすい理由のひとつが、
- ドメイン管理会社
- サーバー会社
- 制作会社
- メール設定
などが別々になっているケースがあるためです。
特に、長年運営しているホームページでは、
- 制作会社の変更を繰り返している
- 契約情報が古い状態のまま
- 誰が何を管理しているか分からない
といった状態になっていることもあると思います。
また、ドメイン移管だけを行うだけではなく、
- サーバー移転
- 制作会社変更
- ホームページリニューアル
などと同時に行うことも多いため、確認する項目が増えやすい作業でもあります。
そのため、ドメイン移管では、
- 利用しているドメインの管理会社はどこか
- ドメイン管理会社に登録しているメールアドレスの把握
- どのサーバーを利用しているか
- 各サービスへのログイン情報
といった現状の把握が非常に重要となります。
ドメイン移管前に確認しておきたいこと
ドメイン移管では、最初に「ドメインが現在、どの会社で管理されているのか」を理解しましょう。
- ドメイン管理会社
- サーバー会社
- 制作会社
が別々になっているケースも多く、混乱しやすいポイントです。
まずは、
- どこの会社で契約しているのか
- ログイン情報があるか
- 移管先をどこにするのか
を整理しておきましょう。
中でも移管先については入念に調べるようにして下さい。
- 移管可能条件
- 必要書類
- 移管費用
- .jp対応有無
- Whois変更ルール
と言った内容がドメイン管理会社によって異なりますのでご注意下さい。
ドメインの有効期限を確認する
ドメインの有効期限についても必ず確認しましょう。
有効期限が近い状態だと、移管申請がそもそもできなかったり、移管期間内で途中で期限切れになり移管が正常に完了できなくなります。
ドメインサービスによっては有効期限が1ヶ月位内の場合、移管が出来ないように制限がされるといったことがあります。
「更新したと思っていた」
「制作会社側が管理していた」
というケースもあり盲点となるポイントでもあります。
有効期限が一ヶ月に近い場合は、先にドメインの更新を行ってから移管作業を行いましょう。
また、この場合は前述のように、ドメインを更新後、ドメインの移管後にも料金が発生します。
移管のタイミングにはご注意下さい。
登録メールアドレスを確認する
ドメイン移管では、登録されているメールアドレス宛に承認メールが届きます。
そのため、
- 現在使えるメールアドレスか
- 誰のメールアドレスが登録されているか
を確認しておきましょう。
メールアドレスを複数使用されている場合など、どちらのメールアドレスに登録をされたか不確かな場合もあります。
また、制作会社のメールアドレスになっているケースもよくあります。
承認メールを確認できないと、移管作業を進められませんので登録メールアドレスは必ず確認を行いましょう。
AuthCode(認証コード)を取得する
ドメイン移管でよく出てくるのが「AuthCode」です。
これは、ドメインを別会社へ移す際に必要になる認証コードのことです。
「このドメインを移しても問題ありません」と確認するためのパスワードのようなものだと思って下さい。
サービスによっては、
- 認証コード
- AuthCode
- EPPコード
など名称が違う場合があります。
現在の管理会社の管理画面から取得できることが多いですが、分からない場合はサポートへ問い合わせましょう。
現在の管理会社を確認する
初心者の方がつまずきやすいポイントとして、どこでドメインを取得したかわからないため、ドメインを管理している会社が分からない、というケースです。
ドメイン取得時に登録したメールなどを紛失してしまうケースはよく耳にします。
もしくは、自分でドメインの契約を行ったが取得してから時間が経っているため忘れてしまった、というケースもあります。
まずは、
- どこの会社で契約しているのか
- ログイン情報があるか
を確認しましょう。
もし、全く心当たりがない場合は過去メールをさらってみることから始めましょう。
また、ドメイン管理会社からサービスの案内やドメイン更新の案内などがメールで届いている場合があります。
根気よく確認してみて下さい。
ドメイン移管の流れ
ここからは、実際のドメイン移管の流れを順番に解説していきます。
(1) 移管先サービスを決める
最初に、移管先となるサービスを決めます。
例えば、
- 複数のレンタルサーバー会社で使用していたサーバーをひとつのレンタルサーバー会社へまとめる
- 新しい制作会社で管理してもらう
- 自分で管理しやすい会社へ変更する
など目的に合わせて選びます。
初心者の場合は、サーバーとドメインを同じ会社で管理したほうが分かりやすくおすすめです。
また、前述でも説明しましたがドメイン移管の条件や料金なども調べておきましょう。
(2) 移管申請を行う
移管先サービス側で「ドメイン移管申請」を行います。
この時に必要になるのが、
- ドメイン名
- AuthCode(認証コード)
です。
入力後、現在の登録メールアドレス宛に承認メールが届きます。
(3) 承認メールを確認する
移管申請後、承認メールが送られてきます。
メール内のURLをクリックして承認することで、移管作業が進みます。
初心者の方は、このメールを見落としてしまうことも多いです。
迷惑メールフォルダに入っている場合もあるため、届かない時はそちらも確認しましょう。
(4) 移管完了を確認する
承認後、数日ほどで移管が完了します。
移管完了後は、
- ホームページが正常に表示されるか
- メールが送受信できるか
を必ず確認してください。
問題がなければ移管完了です。
ドメイン移管時の注意点
メールが使えなくなる場合がある
ドメイン移管で特にトラブルになりやすいのが「メール」です。
設定によっては、
- メールが届かない
- メールが送信できない
といった状態になってしまいます。
これは、メール設定がドメインと紐づけされているためです。
そのため、ドメインを移管した場合はドメイン移管先でメールの設定を改めて行わなければいけない場合があります。
メール設定を行わなければメールの送受信ができません。
ただ、メール設定はドメイン移管完了直後からできるわけではなく、24時間~48時間程度経たなくては設定ができないことがありますのでご注意下さい。
ネームサーバー設定に注意する
「ネームサーバー」という言葉も、初心者の方には分かりにくい部分です。
簡単に言うと、
「このドメインをどのサーバーで使うか」を決める設定です。
ただ、ネームサーバーの設定についてですが、これは利用しているサーバはそのままでドメインのみを移管する場合に確認が必要になります。
ドメインと一緒にサーバーも移転する場合はサーバーの設定を移管先で改めて行うためネームサーバーの確認は不要となります。
この作業を誤ってしまうと
- 何故かホームページが表示されない
- メールが受信されない…
といったトラブルにつながります。
有効期限切れに注意する
ドメインの期限切れにも注意が必要です。
特に、制作会社へ管理を任せている場合や、数年前に契約したままになっている場合は、利用しているドメインの契約期間について把握しておらず、いつまでを有効期限なのか分からないという状態になっています。
移管中に有効期限が切れてしまうと、
- 移管エラー
- ホームページ停止
- メール停止
につながる場合があります。
事前に有効期限を確認し、余裕を持って作業を進めましょう。
つまづきやすいポイント
ログイン情報が分からない
よくあるのが、
- IDが分からない
- パスワードが不明
- 契約した会社を忘れた
というケースです。
取得してから時間が経過している場合、ログイン情報を紛失してしまっている場合があります。
この場合は、慌てずログイン情報を再設定していただければ問題ありません。
ただし、どのドメイン管理会社にて取得されたかどうかを完全に失念されている場合は過去メールを探して頂く他ありません。
制作会社へログイン情報も含め全てのデータ管理を任せたままになっている場合もありますので制作会社に問い合わせてみることも一つの手です。
制作会社が管理している
制作会社がドメイン管理、サーバー管理を行っている場合もあります。
この場合、制作会社へはどんな理由で、こんな作業を行いたいことを相談しましょう。
お金はかかってしまいますが制作会社にお願いできるのであればその方が安心です。
制作会社に頼れない、ご自身で行いたい場合は、
- ログイン情報を共有してもらう
- AuthCodeを発行してもらう
必要があります。
ただし、制作会社変更時には連絡がスムーズにいかないこともあるため、早めに相談しておくことが肝心です。
まとめ
ドメイン移管の作業は確認する箇所が非常に多く事前の準備が非常に大変です。
実際には、ドメインの移管だけではなくサーバーも移転する、なんてこともあり、
移管作業自体は大したことはありませんが確認事項が多数あり、かつ作業工程を失敗してしまうと取り返しのつかないこともあります。
そのため、プロであってもあまりやりたがらない作業でもあります。
ただ、昨今Wordpressであれば簡単にサーバー移転をできる機能が登場したりと、一部作業が簡略化されていることもあります。
- どこで契約しているか分からない
- 制作会社へ任せたままになっている
- ログイン情報が見つからない
- ドメインやサーバー契約を整理したい
といった場合は、移管作業だけでなくWeb管理全体を見直すタイミングかもしれません。
easy PAGEでは、ホームページ制作だけでなく、
・ドメイン
・サーバー
・WordPress
・メール設定
などを含めたWeb管理のご相談にも対応しております。
「現在の管理状況がよく分からない」
「制作会社変更にあわせて整理したい」
という場合も、お気軽にご相談ください。


